■1年間という期間は長い?それとも短い?
あなたは、1年と聞いて、漠然とどんな想像をしますか?
時間に関して、人それぞれで捉え方や感じ方は違うはずです。
私は、オーストラリアでワーキングホリデーをしていました。
大学卒業後、20代前半の頃です。
海外に出て、言語、文化、習慣などあらゆるものが日本と違う環境下で暮らす。
それにあたって、不安や心配の感情しかなかったです。
一方で多少、期待に胸を膨らませることもありました。
なぜなら、そこから始まる日々は、どこに行って、何をするかなど全て自分次第だったからです。
つまり、帰国する前日まで自分で取捨選択をしてやることを決める。
また、実行するにあたり、計画を立てなければいけませんでした。
これは自然と必要に迫られて考えなければいけないことです。
だから、かなり頭を使うので疲れます。
私の場合、元々1ヶ月間ホームステイをしながら、ボランティア活動を行う。
そして、その後にファームジョブをするという流れが決まっていました。
しかし、そのファームが突然、閉鎖してしまったのです。
そのため、新しくエージェントのサポートを受けてファームを探す事を始めました。
そして、いつ頃から、どこでやるかなどといったことを改めて考え直さなければいけない。
そんな事態が発生してしまったのです。
正直、この様な予想だにしていなかったトラブルは、1年も海外にいればよくあることです。
その人によって、外国でどんな暮らしをしていくのかというのは全く違うことでしょう。
ただ、生活様式を一変して、目まぐるしい日々に追われることは間違いないです。
同時にそれは、様々な精神的、肉体的疲労を伴います。
事実、気づいたら、1週間あるいは1ヶ月経過してしまっていた。
そんな様な時間の速さを何回も経験しました。
だから、日本や海外を問わず、意識せずとも無為に時間を浪費してしまう可能性はありえます。
誰しも、これは注意しておいた方がいいです。
■細かく区切った限定的な期間の集合
実際に海外へ行くことが決まっている人、検討している人など。
色々と興味があるからこそ、これを読まれているかと思います。
まずは、この国のこの都市へ行くと具体的に決めたとします。
ですが、ワーホリ期間の全てをそこで過ごす人は、ほぼいないのではないでしょうか。
せっかく来たのだから、色々と遊び回りたいと思う人は少なくないはずです。
なぜなら、その場所でしか見られない様な観光名所がたくさんあるはずですから。
そうなると、自然と逆算して予定や計画を立てる習慣と訓練が嫌でも身に付きますよね。
だってそうしないと、時間を浪費することになりかねませんから。
そして、その場所に行くにはある程度のお金が必要だという発想になるはずです。
最初のうちはアルバイトを頑張ってお金を貯め、具体的にいつ頃行こうかと決めていきます。
そう考えた際、同じ国にいたとしても、実際に一か所に滞在する期間というのは短くなります。
必然的に数ヶ月あるいは数週間という単位に細かくなっていきます。
目的意識を持って忙しく過ごす日々。
予想外の事態で計画の一部を立て直すのに思い悩む日々。
やっと羽が伸ばせる時が来て、楽しむ余裕ができて休暇を満喫する日々。
正直、全てあっという間に過ぎて行ってしまいます。
例え辛い時があったとしても、「これが終われば楽しいことが待っている!」。
この様な心に秘めたワクワクする高揚感は、すさまじい原動力となります。
なぜなら、この状態は、疲れていても身体を従わせることができるからです。
その様な心の拠り所や目標があって生きている時は、楽しいものです。
そして、なぜか、時間の流れが速く感じるのです。
■終わりが見えているからこそ、耐えられることもある
私の場合、「オーストラリアでこれをやりたい!」。
そう言った明確な目的は、ありませんでした。(セカンドビザを取得すること以外は)
ワーホリの目標などに関連した内容は別記事で触れています。
良かったらご参照ください。
URL:https://neverending-rain.com/meaning-of-workingholidays/
ただ、ネイティブ圏にいるのだから、英語をペラペラに話せるようになりたい。
そして、周囲に自慢したいといった稚拙な目標は持っていました。
(結果的には、全くそうなりませんでしたが・・・)
また、シェアハウスや語学学校、仕事場で人間関係が上手くいかないから帰りたい。
そんなことは、口が裂けても言えませんでした。
なぜなら、海外へ行くと勝手に言い出してたのは、他ならぬ自分自身だったからです。
それに、親に金銭的援助までしてもらっていましたから。
ただ、全てのことにおいて、始める段階で終了の時点が既に決まっていました。
だからこそ、辛くてもあともう少しだから、頑張ろう。
そうやって踏ん張ることができたと感じています。
しかも、そう決意するとなぜか、肩の荷が下りた感じがしたりするものです。
それまでの苦労が一気になくなったこともあったので、不思議な感覚でした。
正直、ワーホリ生活は楽しいことばかりではありません。
あまりこの様なことは言うべきではないのかもしれません。
あくまでどんな感情を抱くかというのは、個人の捉え方の問題です。
でも、正直、私は綺麗ごとが嫌いです。
だから、良い事ばかりではないということを前もって伝えておきたいです。
そして、誰しもネガティブ寄りな気持ちに引っ張られることはある。
その様な心の準備をしておいてほしいです。
だから、何か新しい事を始める際は、それをいつまでやるのか。
これをしっかりと決めておいた方がいいでしょう。
その方がモチベーションとしては、持続しやすいと思います。
■振り返って見た時に長かったと感じることは、ほとんどない
いつ、どこで、どんなことを、いつまでするか。
それをゴールから逆算して自分で計画立てて決める。
それは、自由である一方、当然責任も伴うので少し身が引き締まります。
ただ、それはすぐに生活環境がリセットされてしまうことも意味しています。
良い意味、悪い意味の両方においてです。
例えば、シェアメイトや仕事場の同僚に嫌いな人がいたとしたます。
それならば、引っ越したり、辞めるなどして、すぐにそこから離れればいいです。
そうすれば、ストレスもなくなり気分も軽くなるはずです。
でも、例えばもしそこで、恋人ができていたら、どうでしょうか。
お互いの都合で一旦お別れしなければならない様な場面もあるかもしれません。
とても気が合う友人や離れたくないと思うほど、仲良くなる人がいてもおかしくありません。
たくさんの出会いがある分、その数だけ別れもあります。
その時の判断が間違いだったと後悔する時もあるかもしれません。
それでも、他人に強制されたわけでなく、自分で決めたことであれば別です。
踏ん切りもつきやすいのではないでしょうか。
別の記事でも触れていますが、自分が思い悩んだ末に下したことは最善の決断です。
誰も批判すべきことではないです。
後悔があるということは、それだけ行動している証拠でもあります。
やはり前進し続けている人というのは、魅力的で話す言葉に重みと深さがあります。
そして、突如、それまでの事を思い出して、感傷的な気分になったりします。
本当にあっという間だったなと。
毎年、年末にもう一年経ったのだと信じられない気持ちになりますが、これと同じ感覚です。
こんなはずではなかったと、理想と現実に思い悩んで行動できなくなる。
こんな状況になっても、時間は待ってくれません。
だからと言って、勇気を持って行動しろ。
こんな偉そうなことを言うつもりは全くありません。
同じ様に平等に与えられた時間の中でどの様に過ごすかは、その人次第です。
そして、振り返った時に感じるのは時間の流れの速さだと思います。
それならば、少しでも楽しく、気楽にやっていた方が精神的にも安定するのではないでしょうか。